キジしろ文庫

ミステリーや文芸小説、啓発書などの感想やレビュー、エンタメや暮らしの体験と発見をおすすめ・紹介!

SF・ホラー・ファンタジー

アーサー・C・クラーク「過ぎ去りし日々の光」(下)

あらまし ワームカムをもちいた過去の探査によって、キリストの生涯、フェルマーの定理など、歴史上の謎がつぎつぎと解明されていった。しかし、それらの素晴らしい成果とは裏腹に、ワームカムは人々がお互いを監視する道具としても使われていく。やがて、世…

アーサー・C・クラーク「過ぎ去りし日々の光」(上)

あらまし 西暦2033年、太陽系外縁で発見された巨大彗星が500年後に地球に衝突するとの報がもたらされた!迫りくる滅亡を前に人々は絶望し環境保全など地球の未来への関心が失われていった。そんなおり、ハイテク企業アワワールド社は、いかなる障壁にも遮られ…

アーサー・C・クラーク「宇宙のランデヴー」

あらまし 2130年、太陽系に突如侵入した謎の物体は、直径20キロ、自転周期4分という巨大な金属筒であることが判明した。人類が長いあいだ期待し、同時に怖れてもいた宇宙からの最初の訪問者が、ついに現われたのだ!“ラーマ”と命名されたこの人工物体の調査の…

ロバート・A・ハインライン「宇宙の戦士」

あらまし 単身戦車部隊を撃破する破壊力を秘め、敵惑星の心臓部を急襲する恐るべき宇宙の戦士、機動歩兵。少年ジョニーが配属されたのは、この宇宙最強の兵科だった。そこで、ジョニーは、一人前の戦士となるための地獄の訓練を受けることになる・・・やがてジ…

ダン・シモンズ「ハイペリオン」(下)

あらまし 迫りくるアウスターの脅威と、殺戮者シュライクの跳梁により惑星ハイペリオンは混乱をきわめていた。連邦政府より命令をうけ、この地に降りたった、神父、軍人ら経歴もさまざまな七人の男女は、一路“時間の墓標”をめざす。その旅の途上で明らかにさ…

ダン・シモンズ「ハイペリオン」(上)

あらまし 28世紀、宇宙に進出した人類を統べる連邦政府を震撼させる事態が発生した!時を超越する殺戮者シュライクを封じこめた謎の遺跡―古来より辺境の惑星ハイペリオンに存在し、人々の畏怖と信仰を集める<時間の墓標>が開きはじめたというのだ。時を同じく…

アーサー・C・クラーク「神の鉄槌」

あらまし 西暦2109年、太陽に接近しつつある未知の小惑星が発見された。その後の観測の結果、怖るべき事実が判明、この天体は八カ月後に地球と衝突するというのだ!そうなれば爆発の被害はもとより、粉塵による太陽光の遮断と硝酸雨のため、地球は今後数十年…

カール・セーガン「コンタクト」(下)

あらまし ヴェガ系惑星から届いた〈メッセージ〉解読のため、世界中の知識が総動員された。やがてそれはある機械の設計図であることが分った。再び全世界の協力の下で作り上げられたその〈マシーン〉に乗って、エリーたち5人の地球人代表が、ヴェガに向けて…

アーサー・C・クラーク「2001年宇宙の旅」

あらまし 三百万年前の地球に出現した謎の石板は、原始的な道具も知らないヒトザルたちに何をしたのか。月面で発見された同種の石板は、人類に何を意味しているのか。宇宙船ディスカバリー号のコンピュータ、ハル9000はなぜ人類に反乱を起こしたのか。唯一の…

カール・セーガン「コンタクト」(上)

あらまし 20世紀末のある日、ニューメキシコ砂漠の天文台が、奇妙な電波信号をキャッチした。それは厖大な素数系列で、発信源は26光年彼方のヴェガ系惑星と判明した。地球外知的生物からの電波探査機関〈アーガス〉の責任者エリーが、待ち望んだ瞬間だった。…

アーサー・C・クラーク「太陽系最後の日」

あらまし 太陽は七時間後にノヴァと化し、太陽系全体の壊滅は避けられない運命だった。だが、一隻の銀河調査船が、その星系の第三惑星に住む知性体を救うべく全速航行していた! 人類のために奮闘する異星人たちを描いた表題作のほか、名作『幼年期の終り』の…

アルフレッド・ベスタ―「虎よ、虎よ!」

あらまし “ジョウント”と呼ばれるテレポーテイションにより、世界は大きく変貌した。一瞬のうちに、人びとが自由にどこへでも行けるようになったとき、それは富と窃盗、収奪と劫略、怖るべき惑星間戦争をもたらしたのだ! この物情騒然たる25世紀を背景として…

カート・ヴォネガット・ジュニア「猫のゆりかご」

あらまし わたしはジョーナ。『世界が終末をむかえた日』の執筆準備にとりかかったのは、キリスト教徒だったころのこと。いま、わたしはプエルト・リコ沖のサン・ロレンゾ島にいて、禁断のボコノン教を奉じている。ボコノン教に入信したそもそものきっかけこ…

デニス・E・テイラー「われらはレギオン3 太陽系最終大戦」

あらまし アザーズ侵攻からパヴ人の星系を守るための戦いは敗北に終わった。しかもその戦闘で、敵に地球の位置を知られてしまう。つぎに狙われるのは地球だ! ボブたちは必死で対抗策を考えるが、対処しなければならない問題はほかにも数多くあった。ポセン…

デニス・E・テイラー「われらはレギオン2 アザーズとの遭遇」

あらまし ボブたちの活躍により、荒廃した地球から絶滅寸前の人類を乗せた最初の入植船が、ついに惑星ヴァルカンに到着した。希望を胸に地上へ降り立つ人々。だが、理想の惑星と思われたその地には、恐竜に似た肉食獣や人の体内に幼虫を産みつけて繁殖する昆…

デニス・E・テイラー「われらはレギオン1 AI探査機集合体」

あらまし ソフトウェア会社の社長兼プログラマーのボブ・ジョハンスンは、SF大会の会場で交通事故にあい死亡した。目覚めてみると、なんと117年後、キリスト教原理主義国家となったアメリカで、恒星間探査機の電子頭脳になっていた!はからずもほぼ無尽蔵の寿…

アーサー・C・クラーク「都市と星」

あらまし 遙か未来、銀河帝国の崩壊によって地球に帰還することを余儀なくされた人類は、誕生・死さえも完全管理する驚異の都市ダイアスパーを建造、安住の地と定めた。住民は都市の外に出ることを極度に恐れていたが、ただひとりアルヴィンだけは、未知の世…

オースン・スコット・カード「エンダ―のゲーム」(下)

あらまし 三年にわたる苛酷な訓練で、つねに戦績表のトップを守り続けてきたエンダーは、バトル・スクールはじまって以来の最年少で竜隊の指揮官となった。だが、集合した隊員をみて愕然とした。ラーンチイ・グループから直行してきた戦闘未経験者がほとんど…

アーシュラ・K・ル・グィン「所有せざる人々」

あらまし 恒星タウ・セティをめぐる二重惑星アナレスとウラス―ウラスが長い歴史を誇り、生命にあふれた豊かな世界なら、アナレスは二世紀たらず前に植民されたばかりの荒涼とした惑星である。オドー主義者と称する政治亡命者たちがウラスを離れ、アナレスを…

オースン・スコット・カード「エンダ―のゲーム」(上)

あらまし 地球は恐るべきバガーの二度にわたる侵攻をかろうじて撃退した。容赦なく人々を殺戮し、地球人の呼びかけにまったく答えようとしない昆虫型異星人バガー。その第三次攻撃に備え、優秀な艦隊指揮官を育成すべく、バトル・スクールは設立された。そこ…

ラリイ・ニーヴン「無常の月」

あらまし 突如地球を襲った未曾有の大災害をスリリングに描き、ヒューゴー賞/星雲賞を受賞した傑作「無常の月」をはじめ、人類未踏の超高密度天体・中性子星に赴いたベーオウルフ・シェイファーの驚異の冒険譚「中性子星」、同じく“ノウンスペース”シリーズ…

アイザック・アシモフ「鋼鉄都市」

あらまし 市警本部長から突然の呼び出しを受けたニューヨーク・シティの刑事ベイリは、宇宙人惨殺という前代未聞の事件の担当にされた。しかも、パートナーとなる宇宙人側の捜査官はR・ダニール ー ロボットだったのだ!地球からの移民の子孫である宇宙人へ…

リチャード・モーガン「オルタード・カーボン」(下)

あらまし 27世紀のサンフランシスコに展開するハードボイルド・アクション。元特命外交部隊コマンダー、タケシ・コヴァッチは、罠の渦中へ身を投じ、資産家バンクロフトが殺害された謎を解明していく。フィリップ・K・ディック賞受賞、生と死の深淵に挑戦し…

ロバート・A・ハインライン「夏への扉」

あらまし ぼくの飼っている猫のピートは、冬になるときまって夏への扉を探しはじめる。家にあるいくつものドアのどれかひとつが、夏に通じていると固く信じているのだ。1970年12月3日、かくいうぼくも、夏への扉を探していた。最愛の恋人に裏切られ、生命か…

リチャード・モーガン「オルタード・カーボン」(上)

あらまし 27世紀。人類は銀河系の惑星に散らばり、国連の専制支配下にある。魂はデジタル化され、小さなメモリー・スタックに記録されて肉体に埋め込まれている。外側の肉体を乗り換えていけば、永遠の生命を得られるのだ。フィリップ・K・ディック賞受賞、S…

レイ・ブラッドベリ「華氏451度」

あらまし 華氏451度──この温度で書物の紙は引火し、そして燃える。451と刻印されたヘルメットをかぶり、昇火器の炎で隠匿されていた書物を焼き尽くす男たち。モンターグも自らの仕事に誇りを持つ、そうした昇火士(ファイアマン)のひとりだった。だがある晩、…

ロバート・J・ソウヤー「フラッシュフォワード」

あらまし 全世界の人びとが自分の未来をかいま見たら、なにが起こるのか?ヨーロッパ素粒子研究所の科学者ロイドとテオは、ヒッグス粒子を発見すべく大規模な実験をおこなった。ところが、その実験は失敗におわり、そのうえ、世界じゅうの数十億の人びとの意…

ハーラン・エリスン「死の鳥」

あらまし 25万年の眠りののち、病み衰えた惑星〈地球〉によみがえった男の数奇な運命を描き、ヒューゴー賞/ローカス賞に輝いた表題作「死の鳥」、コンピュータ内部に閉じこめられた男女の驚異の物語―「おれには口がない、それでもおれは叫ぶ」、初期の代表作…

フィリップ・K・ディック「ユービック」

あらまし 1992年、予知能力者狩りを行なうべく、ジョー・チップら反予知能力者が月面に結集した。だが敵側の爆弾で、メンバーは大きなダメージを受ける。これを契機に、恐るべき時間退行現象が地球にもたらされた。あらゆるものが退化してく世界で、それを矯…

アイザック・アシモフ「われはロボット」

あらまし ロボットは人間に危害を加えてはならない。人間の命令に服従しなければならない…これらロボット工学三原則には、すべてのロボットがかならず従うはずだった。この三原則の第一条を改変した事件にロボット心理学者キャルヴィンが挑む「迷子のロボッ…