キジしろ文庫

ミステリーや文芸小説、啓発書などの感想やレビュー、エンタメや暮らしの体験と発見をおすすめ・紹介!

人文・思想

細谷功「具体と抽象ー世界が変わって見える知性のしくみ」

あらまし 永遠にかみ合わない議論、罵(ののし)り合う人と人。その根底にある「具体=わかりやすさ」の弊害と、「抽象=知性」の危機。具体と抽象の往復思考で見えてくる対立の構造と知性のありようとは?(本書帯表紙より) (function(b,c,f,g,a,d,e){b.Moshim…

ジョージ・オーウェル「動物農場」

あらまし 飲んだくれの農場主ジョーンズを追い出した動物たちは、すべての動物は平等という理想を実現した「動物農場」を設立した。守るべき戒律を定め、動物主義の実践に励んだ。農場は共和国となり、知力に優れたブタが大統領に選ばれたが、指導者であるブ…

ヴォルテール「カンディード」

あらまし 楽園のような故郷を追放された若者カンディード。恩師パングロスの「すべては最善である」の教えを胸に、リスボンの大地震、戦乱、盗賊や海賊の襲撃など、度重なる災難に立ち向かうのだが…。18世紀啓蒙思想家ヴォルテールの代表作。「リスボン大震…

ジェームズ・レッドフィールド「聖なる予言」

あらまし 南米ペルーの森林で、古代文書が発見された。そこには、人類永遠の神秘、魂の意味に触れた深遠な九つの知恵が記されているという。私は、なにかに導かれるように、ペルー行きの飛行機に飛び乗った。偶然とは思えないさまざまな出逢いのなかで一つず…

マックス・ヴェーバー「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」

あらまし 営利の追求を敵視するピューリタニズムの経済倫理が実は近代資本主義の生誕に大きく貢献したのだという歴史の逆説を究明した画期的な論考。マックス・ヴェーバー(1864‐1920)が生涯を賭けた広大な比較宗教社会学的研究の出発点を画す。旧版を全面改…

五木寛之「大河の一滴」

あらまし なんとか前向きに生きたいと思う。しかし、プラス思考はそう続かない。頑張ることにはもう疲れてしまった―。そういう人々へむけて、著者は静かに語ろうとする。「いまこそ、人生は苦しみと絶望の連続だと、あきらめることからはじめよう」「傷みや…

阿刀田高「新約聖書を知っていますか」

あらまし 新約聖書の冒頭で、マリアの夫ヨセフの系図を長々と述べているのはなぜでしょう。処女懐胎が本当ならば、そんなことはイエスの血筋と無関係のはずです。ところで、聖書の中に何人のマリアが登場するか知っていますか?ではヨハネは?そして、イエスの…

ジョージ・オーウェル「一九八四年」

あらまし “ビッグ・ブラザー”率いる党が支配する全体主義的近未来。ウィンストン・スミスは真理省記録局に勤務する党員で、歴史の改竄が仕事だった。彼は、完璧な屈従を強いる体制に以前より不満を抱いていた。ある時、奔放な美女ジュリアと恋に落ちたことを…

池上彰「世界を変えた10冊の本」

あらまし 『聖書』の基礎を知ることでみえる歴史の流れとは?革命の原動力となった『資本論』の理論とは?『コーラン』『種の起源』『アンネの日記』からケインズ、フリードマンの経済書まで、世界史に大きな影響を与えた10冊を池上彰が厳選、その内容と歴史的…

橋爪大三郎、大澤真彦「ふしぎなキリスト教」

あらまし 日本人の神様とGODは何が違うか?起源からイエスの謎、近代社会への影響まですべての疑問に答える最強の入門書。挑発的な質問と明快な答え、日本を代表する二人の社会学者が徹底対論。(新書帯より) // リンク よみおえて、おもうこと 雑感・私見レ…

ブレイディみかこ「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」

あらまし 「多様性ってやつは、喧嘩や衝突が絶えないし、そりゃないほうが楽よ」 英国で「ぼく」が通うイカした元・底辺中学校は、毎日が事件の連続。人種差別丸出しの美少年、ジェンダーに悩むサッカー小僧。時には貧富の差でギスギスしたり、アイデンティ…