チェーホフ「かもめ・ワーニャ伯父さん」
あらまし
恋と名声にあこがれる女優志望の娘ニーナに、芸術の革新を夢見る若手劇作家と、中年の流行作家を配し、純粋なものが世の凡俗なものの前に滅んでゆく姿を描いた『かもめ』。失意と絶望に陥りながら、自殺もならず、悲劇は死ぬことにではなく、生きることにあるという作者独自のテーマを示す『ワーニャ伯父さん』。チェーホフ晩年の二大名作を、故神西清の名訳で収録する。(文庫本裏表紙より)
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よみおえて、おもうこと
雑感・私見レビュー:★星1
《以下、ネタバレを含みます。ご注意ください。》
本書については、二編いずれの下地も、女優や劇作家、領地経営といった一般には馴染みにくいものだと思いました。なので、それぞれ求められる個性的な役柄、その関わり、話の流れ方やヤマ場など、身振りや声の抑揚など臨場感のある演劇を通してみた方が、人生観など含めてより味わえるものだろうと、感じました。そういうわけで、本書の解説はとても参考になりました。
(2022.07)
CM
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