キジしろ文庫

ミステリーや文芸小説、啓発書などの感想やレビュー、エンタメや暮らしの体験と発見をおすすめ・紹介!

デヴィット・フォスター・ウォレス「これは水です」

あらまし これは水です 思いやりのある生き方について 大切な機会に少し考えてみたこと (文庫本帯表より) リベラル・アーツ(人を自由にする学問)の奥義を説く! 「来る日も来る日も」がほんとうは何を意味しているのかを、あなたがたはまだご存じない。…

トマトケチャップ・マヨネーズ

非常識で悪質なおふざけ! 近頃はやる、手の込んだ趣味の悪いイタズラにしか見えませんでした。木の幹にトマトケチャップやマヨネーズを差し入れるなんて。と思っていたのですが、どうやら、老木(松)に枯れ木抑制剤・活力剤を注入していたものでした。 歴…

ポール・アンダースン&ゴードン・R・ディクスン「くたばれスネイクス!」

あらまし アレグザンダー・ジョーンズは、地球からおよそ500光年離れた惑星トーカ駐在の全権大使として、日夜闘いつづけていた。住民の名はホーカ。テディ・ベアそっくりのかわいらしい生物で、知性も高く純真無垢。ただひとつの欠点はあまりにも想像力が強…

反重力

壮観、最盛期! 虎ノ門ヒルズ周辺で足す用事を終えると、巨大さに圧巻されるビル建設最盛期の現場がありました。既に、地下鉄新駅も開業し、このような建設時の喧騒や猥雑さ、今後の期待感によって、周辺界隈は活況を呈しているように思えます。 建物は、最…

ウィリアム・ゴールディング「蠅の王」

あらまし 疎開する少年たちを乗せた飛行機が、南太平洋の無人島に不時着した。生き残った少年たちは、リーダーを選び、助けを待つことに決める。大人のいない島での暮らしは、当初は気ままで楽しく感じられた。しかし、なかなか来ない救援やのろしの管理をめ…

テネシー・ウィリアムズ「欲望という名の電車」

あらまし 「『欲望』という名の電車に乗って」ブランチが降り立ったのは、ニューオリアンズの下町フレンチ・クォーター。南部の大農園の娘から身を持ちくずし、妹ステラのアパートに身を寄せた。傷心のまま過去の夢に生きる彼女を迎えたのはしかし、ステラの…

駅ナカスイーツ

早春の香り! 冬真っ只中、オミクロン株の第6波が始まりました。でも、できることはしながらの、日常を過ごすようになってきています。今のところはです。 そんななか、お昼のお弁当でも買おうかと思い、東京駅グランスタに立ち寄りました。その途中に、人…

ロバート・チャールズ・ウィルスン「時間封鎖」(下)

あらまし 界面を作った存在を、人類は仮定体(仮定上での知性体)と名づけたが、正体は知れない。だが確かなのは―1億倍の速度で時間の流れる宇宙で太陽は巨星化し、数十年で地球は太陽面に飲み込まれてしまうこと。人類は策を講じた。界面を突破してロケットで…

クリーンセンター

スッキリ! 年末年始に、身の回りの物を整理する良いタイミングがありました。そこで、先延ばしにしていた不要物も含めてとりまとめをしたので、処分場へ粗大ゴミを出してきました。 まだ、1/6(木)の雪も残っており、道々凍結もあったので注意して向か…

ロバート・チャールズ・ウィルスン「時間封鎖」(上)

あらまし ある夜、空から星々が消え、月も消えた。翌朝、太陽は昇ったが、それは贋物だった…。周回軌道上にいた宇宙船が帰還し、乗組員は証言した。地球が一瞬にして暗黒の界面に包まれたあと、彼らは1週間すごしたのだ、と。だがその宇宙船が再突入したのは…

森見登美彦「聖なる怠け者の冒険」

あらまし 社会人2年目の小和田君は、仕事が終われば独身寮で缶ビールを飲みながら夜更かしをすることが唯一の趣味。そんな彼の前に狸のお面をかぶった「ぽんぽこ仮面」なる人物が現れて…。宵山で賑やかな京都を舞台に果てしなく長い冒険が始まる。著者によ…

スタッドレスタイヤの交換

不覚、不徳! 例年、お店に電話後の約1週間くらいで、タイヤ交換予約日がとれていたのですが、今年は24日後とだいぶ時間がかかりました。新型コロナの感染状況が落ち着いてきたので、交通需要がもどりはじめて修理も増えたのか、また、昨今まで気遣ってい…

ケン・リュウ「折りたたみ北京」

あらまし 天の秘密は円のなかにある――円周率の中に不老不死の秘密があると聞かされた秦の始皇帝は、五年以内に十万桁まで円周率を求めよと命じた。学者の荊軻は始皇帝の三百万の軍隊を用いた驚異の人間計算機を編みだす。劉慈欣『三体』抜粋改作にして星雲賞…

マックス・ヴェーバー「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」

あらまし 営利の追求を敵視するピューリタニズムの経済倫理が実は近代資本主義の生誕に大きく貢献したのだという歴史の逆説を究明した画期的な論考。マックス・ヴェーバー(1864‐1920)が生涯を賭けた広大な比較宗教社会学的研究の出発点を画す。旧版を全面改…

ジェイムズ・P・ホーガン「造物主の選択」

あらまし 人類は土星の衛星タイタンで驚くべき異種属と接触した。彼らは意識を持ち自己増殖する機械生命で、地球の中世西欧社会そっくりの暮らしを営んでいたのだ。人類との接触で新たな道を歩み始めた機械人間たちだったが…大きな謎が残されていた。彼らの…

プリンターヘッドの洗浄

驚嘆、愕然! 散発的に使っているインクジェットプリンターに、突如、エラー「B200」が表示されました。全く、動かない状態です。 これから、年賀状印刷もしなければいけないこの忙しい年末にきて、慌てさせてくれる事態の発生です。 なのに、エラーメッ…

J・G・バラード「結晶世界」

あらまし 忘れられぬ人妻を追って、マタール港に到着した医師サンダーズ。だがそこから先の道はなぜか閉鎖されていた。翌日、港に奇妙な水死体があがった。四日も水につかっていたのにまだぬくもりが残っており、さらに驚くべきことには、死体の片腕は水晶の…

マーサ・ウェルズ「ネットワーク・エフェクト」

あらまし 【ネビュラ賞・ローカス賞受賞】かつて大量殺人を犯したとされる人型警備ユニットの“弊機”は、恩人メンサー博士の依頼で新たな惑星調査任務におもむくが、絶体絶命の窮地におちいる。はたして弊機は人間たちを守り抜き、大好きな連続ドラマ鑑賞への…

クルマの天上内装の垂れ下がり

驚嘆、動転、茫然! クルマも長く使われると(21年)、こんなことになるのかと驚きました。 それは、クルマの天上内装が垂れ下がってしまったのです。ほぼ天上全体にわたる範囲で、中央部では15cmくらい垂れ下がってしまい、まるで幌馬車のホロのようで…

ロバート・A・ハインライン「人形つかい」

あらまし アイオワ州に未確認飛行物体が着陸した。その調査におもむいた捜査官六名は行方不明になってしまった。そこで、秘密捜査官サムとその上司、そして赤毛の美人捜査官メアリは、真相究明のため現地に向かう。やがて、驚くべき事態が判明した。アイオワ…

中古書籍のリサイクル

本の再活躍 家の片づけや整理の大きな目的のひとつとして、たまった本の減量をしました。 その大部分は中古で購入したものです。また、保管が悪いせいか黄ばみがかったり、シミの入ったものもいくつかありました。が、しかし、まだまだ、働けそうなものがた…

個人向け機密文書の溶解処理

煩悩を断つ苦行のシュレッダー作業 家の片づけや整理をしてみると、個人情報などが入った機密書類を、段ボール1箱程度ためこんでいました。そこで、家にある電動シュレッダーで処分を始めました。 しかし、シュレッダーモーターが過熱防止のため数分で作動停…

湊かなえ「未来」

あらまし 「こんにちは、章子。私は20年後のあなた、30歳の章子です。あなたはきっと、これはだれかのイタズラではないかと思っているはず。だけど、これは本物の未来からの手紙なのです」ある日突然、少女に届いた一通の手紙。送り主は未来の自分だという―…

フィリップ・K・ディック「火星のタイム・スリップ」

あらまし 水不足に苦しむ火星植民地で暮らすジャックは、イー・カンパニーの修理員として毎日ヘリコプターで各地を飛びまわっていた。ある日、修理先の酪農場をめざしているとき、火星の原住民―ブリークマンたちが砂漠で遭難しかけているとの連絡をうけ、現…

山田ヒツジ「デキる猫は今日も憂鬱」(1)

あらまし 都会の荒波に揉まれて擦り減り気味のOL・幸来。 数年前気まぐれに拾った黒猫・諭吉が、 最近ちょっと普通じゃない気がして・・・? あれ?猫ってこんなに大きくなるものだっけ!? 夢の家事万能にゃんことずぼらOLのまったり同居ライフ!(単行本裏表…

パオロ・バチガルピ「第六ポンプ」

あらまし 化学物質の摂取過剰のために、出生率の低下と痴呆化が進行したニューヨーク。下水ポンプ施設の職員の視点から、あり得べき近未来社会を鮮やかに描いたローカス賞受賞の表題作、石油資源が枯渇して穀物と筋肉がエネルギー源となっている、『ねじまき…

キム・スタンリー・ロビンスン「レッド・マーズ」(下)

あらまし 入植開始から数十年。火星の地表には数多の巨大テント型居住施設が完成し、衛星軌道に達する人類初の宇宙エレヴェーターの建造も始まった。しかし、地球が主導する火星の急激なテラフォーミングと移民の急増、大規模な開発と搾取は両惑星間に深刻な…

ジョ―・ホールドマン「終わりなき戦い」

あらまし 人類は画期的な新航法コラプサー・ジャンプを発見、その結果多数の移民船や探検船が果てしない宇宙へ送り出された。だがそうした船の一隻が、正体不明の異星人に突如攻撃されるという事実が発生し、これを契機に人類は、トーランと呼ばれるこの異星…

ジェイムズ・P・ホーガン「創世記機械」

あらまし 若き天才科学者クリフォードは、政府機関で統一場理論の研究を進めるうち、画期的な成果をあげた。物質、電磁気力、そして重力の本質を見事に解き明かしたのだ。この炉論を応用すれば、宇宙のエネルギーを自由に操り、利用することができる。使い方…

キム・スタンリー・ロビンスン「レッド・マーズ」(上)

あらまし 2026年、厳選された百人の科学者を乗せ、最初の火星植民船<アレス>が地球を旅立った。目的は赤い惑星の荒野に人の住む街を、そして大気と水を造りだすこと。惑星開発をめざし、前人未到の挑戦が始まる。200年にわたる火星開拓史を壮大かつリアル…