本谷有希子「異類婚姻譚」
あらまし
子供もなく定職にもつかず、ただ安楽な結婚生活を送る主婦の私はある日、いつの間にか互いの輪郭が混じりあって、自分の顔が夫の顔とそっくりになっていることに気付く…。夫婦という形式への強烈な違和を軽妙洒脱に描いた表題作で第154回芥川賞受賞!自由奔放な想像力で日常を異化する中短編4作を収録。(文庫本裏表紙より)
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よみおえて、おもうこと
雑感・私見レビュー:★星1
花や藁の夫、犬の家族といった新種の生き物(異類)だとふと思えててしまうことで、夫婦・家族の距離感をもち、パーソナリティーをたもったりする。
だけどそこには、結局まわりとうまくいかない、自己チューの底意地の悪さが潜んでるように思いました。(2019.12)