小松左京「復活の日」
あらまし
吹雪のアルプス山中で遭難機が発見された。傍には引き裂かれたジュラルミン製トランクの破片。中には、感染後70時間以内に生体の70%に急性心筋梗塞を引き起こし、残りも全身マヒで死に至らしめるMM菌があった。春になり雪が解け始めると、ヨーロッパを走行中の俳優が心臓麻痺で突然死するなど、各地で奇妙な死亡事故が報告され始める―。人類滅亡の日を目前に、残された人間が選択する道とは。著者渾身のSF長編。 (文庫本裏表紙より)
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よみおえて、おもうこと
雑感・私見レビュー:★★★星3
宇宙から細胞に至るまでの空間と時の流れの中で、人類の向かう先には、自らがもたらす不条理な破滅しかなかった。進化とは、不可避な生き残りであり、かくも苛烈で厳しいものかと感じた。(2019.12)