キジしろ文庫

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渡航「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。4」

あらまし

 夏休み。誰とも会わず、遊ばず、働かず。一人悠々自適な生活を送る八幡だが、平塚先生から招集がかかり、奉仕部として雪乃や結衣たちとともにキャンプ場でのボランティアを強制される。しかし、なぜかそこにいたのは葉山、三浦などの「リア充」組。強制的に発動された青春っぽいイベントに、八幡たちはどう立ち向かう?水着に花火に肝試し、キャンプの夜の会話、そして風呂…?「みんな仲良く」なんてできるわけがない!?夏は、ぼっちにとって忌避すべき危険がいっぱい。相変わらずひねくれ、間違い続ける青春、第四弾。 (文庫本裏表紙より)

 よみおえて、おもうこと

 雑感・私見レビュー:星1

《以下、ネタバレを含みます。ご注意ください。》

 第4巻では、奉仕部の面々は、小学生の2泊3日の林間学校のボランティアがタスクとなってます。とくに、ハブられた女の子がいる女子グループに対して、肝試しをするなかで、誰かを貶めないと仲良くなれないなど、ねじまがってしまう、つくられた幻想や欺瞞である「みんな」・「友達」に対して、眼前に自分の醜い部分をさらけだせてしまうことで、偽物の人と人との関係性を解消・自覚させます。また、葉山隼人由比ヶ浜結衣比企谷八幡という関係が徐々に明らかになってきます。(2020.07)

 では、また!