キジしろ文庫

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森博嗣「風は青海を渡るのか?」

あらまし

 聖地。チベット・ナクチュ特区にある神殿の地下、長い眠りについていた試料の収められた遺跡は、まさに人類の聖地だった。ハギリはヴォッシュらと、調査のためその峻厳な地を再訪する。ウォーカロン・メーカHIXの研究員に招かれた帰り、トラブルに足止めされたハギリは、聖地以外の遺跡の存在を知らされる。小さな気づきがもたらす未来。知性が掬い上げる奇跡の物語。(文庫本裏表紙より)

 よみおえて、おもうこと

 雑感・私見レビュー:★★★★★星5

 人間の思考の曖昧さ・ランダム性をもウォーロンは、具備しようとしている。さらに、AIによる人類の共通思考の構築。

 人間を追い越しかねないほどの、高度な人工知能や人工人間に圧倒される。さらに、人間の立ち位置があいまいになってくる不安感やざわめきを感じる。

 その一方、陳腐だけど、青海の美しさがきわだち、こころうたれる。(2019.10)

 では、また!