キジしろ文庫

ミステリーや文芸小説、啓発書などの感想やレビュー、エンタメや暮らしの体験と発見をおすすめ・紹介!

アーサー・C・クラーク「2061年宇宙の旅」

あらまし

 2061年、ヘイウッド・フロイドは高鳴る動悸を抑えきれなかった。75年ぶりに再接近してきたハレー彗星の探査計画への参加を要請されたのだ。最新型のミューオン駆動宇宙船ユニバース号に乗り組みハレー彗星をめざす―そして、みずからの手で彗星を調査する。だが、彗星に着地し探査を始めたフロイドたちを、思いもよらぬ事件が待ち受けていた。・・・巨匠クラークが読者の熱烈な要望に応えて贈る待望の<宇宙の旅>第3部!(文庫本裏表紙より)

 よみおえて、おもうこと

 雑感・私見レビュー:星1 

《以下、ネタバレを含みます。ご注意ください。》

 以下は簡単なとりまとめです、参考まで。

・ヘイウッド・フロイド博士は、旅客宇宙船ユニバース号によるハレー彗星観光ツアーに招待されます(黒い雪の谷、間欠泉、ツオネラ湖)。

・一方、木星軌道にいた、博士の孫クリスの搭乗する姉妹船ギャラクシー号は、エウロパ調査の際、ハイジャックによって、着陸を禁じられているエウロパへと降下・漂着します。

・救助救援が可能なユニバース号は、最新のミューオン駆動に必要な燃料の水を彗星から直接補給することで、地球に戻ることなく、エウロパへと一路向かい救助に成功します。

・また、エウロパにあるゼウス山は、超高圧高温化にあった木星のダイヤモンドが、ルシファー化によって散逸し、その一部がエウロパの海に築き上がったものでした(高さ10km、2×10の17乗カラット)。ハイジャックはその独占を謀るアフリカーナのシャカ?の陰謀によるものでした。

・なお、エウロパは、木星のルシファー化による熱によって、氷河は海洋を形成し、地殻内の火山活動によって、生命が誕生していました(鮫、イグルーと運河や太陽炉)。が、クリスたちに姿を見せることはありませんでした。

・じつは、木星エウロパでは、HALとボーマンが惑星観察を続けてきており、このたび、エウロパに向けたメッセージがキッカケとなって、フロイド博士も加わることとなりました。木星を滅ぼしたモノリスの転倒、ゼウス山の落下など不慮の出来事の管理者として、生命の手助けをすることになります。

 (2021.07)

CM 

 最後までおつきあい頂きましてありがとうございました。

では、また!